学校教育に対する保護者の不満
学校はいつの時代も保護者からのクレームに敏感です。特に小学校というのは保護者も自分の子供の事が気になり、ついつい学校に対してクレームを言ってしまう傾向にあるようです。保護者が言ってしまうクレームは学校に対する不満の表れです。その不満は問題にするほど大きな事ではない事項から、社会的に問題になる事項まで多種多様に存在します。問題が大きくならない不満は、教師が行う生徒に対しての贔屓だといえます。教師からすると、生徒に優劣をつけずに教務を行っていても保護者から見ると贔屓が発生している場合もあります。この不満から発生するクレームには対応が困ります。学校側は一応、保護者に謝罪し、教師に対し、生徒とは平等に接するように努力する意思表示を行います。2度、3度と同じ教師が同じクレームをつけられた場合もありますが、教師も人間ですので、すべての生徒に平等に接しているつもりなので、意識したところでなかなか改善できない場合もあり、仕方ない事もあります。どちらにせよ、この手の不満からくるクレームは学校としては嫌なものではありますが、都度しっかり対応はしなければいけません。
一方、問題になってしまう不満からのクレームは生徒のヘルプを求めるサインを教師が見落としてしまう事から発生します。クレームの対応を誠実に行っていなければ、問題が大きくなった時に、学校は社会的信用を失う可能性があります。この手の不満から発生するクレームは発生させないようにしなければいけません。学校教育というのは、保護者の監視もあり、初めて質の高いものになっていくのかもしれません。